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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第45章 ❤︎ もしも岩ちゃんがスイミングインストラクターだったら…


「まだ大学生なんだな…。俺より若いんだろうなとは思ってたけど」
「そうなんです。大学でこっちに来て一人暮らししてます」
「もう就職は決まってんのか?」
「はい。一応地元で…。関西の方なんですけど」
「そっか。それならプールに通えるのもあと半年くらい、か…」
「……そうなりますね」
「なら尚更ダイエット頑張らねぇとな…。いちかの社会人デビューのために」
「あ、今、呼び捨てした」
「だめか?」
「全然いいです嬉しいですっ。じゃあ私も一さんって呼ばせてください。子分になれた気がして嬉しいです」
「なんだよ子分って…。お前面白いな」
「そうですかぁ?普通ですけど」
「今日もバタフライ泳ぐ羽目になったとこも全部見てたんだよ…。面白い奴が入ったなって思って声かけた」
「えー?そうなんですか」
「昼間は若い奴もいないしな…。クラブだって子供ばっかだし」
「それってナンパですか?だったら嬉しいんですけど」
「ばーか。そんなんじゃねぇよ」

そこは肯定して欲しかったなぁ…。でもあのバタフライがきっかけだったなんてあのノリのいいおばさんに感謝が止まらない。今度会ったらバタフライでもエビフライでもなんでもするよ。

「でもこうやって一さんと知り合いになれたのに半年後には地元に帰るなんて。無理にでもこっちで職探せばよかったなぁ」
「さすがにそれは大袈裟すぎんだろ…」
「だってぇ…」
「まだ半年あるだろ?会費払ってりゃ何回でも利用できんだからいつでも来ればいいじゃねぇか?」
「それじゃ毎日行かなきゃ」
「毎日来れば痩せるぞ?バタフライ100を4セットとか」
「いやそれは地獄です…」
「それにたまにこうやってご飯行くのもいいよな。いちかがよければだけど」

思ってもない一さんの言葉は目の前をぱぁっと明るくさせるくらい嬉しかった。

「はい!是非!!それならバタフライ100、4セットください!喜んで」
「単純すぎねぇ?…お前やっぱ面白いわ」

くく…っと歯を見せて笑う一さんの笑顔。嬉し過ぎてつられて私も表情筋を全力で崩した。
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