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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第45章 ❤︎ もしも岩ちゃんがスイミングインストラクターだったら…


あれからどのくらい泳いだだろうか。無駄に頑張ったせいかプールから上がり着替えたところで一気に疲労感が襲ってきた。いつもは味が薄いと感じるスポーツ飲料が甘くて美味しいって感じるんだから余程だ。

「お疲れ様です」

ベンチで項垂れる私に声をかけてきたのは水着姿ではなくトレーニングウェア姿のあのインストラクターさんだった。ウェア姿もまた格好いい!!

「あ、お疲れ様です」

きちんと姿勢を正し、数々の面接で培った他所行きの声と他所行きスマイル。でも私、今すっぴんじゃん…。終わった……。

「泳ぎが上手だなって思って見てましたけどバタフライも泳げるんですね」
「い…っ」

マジか!?あのバタフライ、見られてたのか…っ!ただの恥晒しじゃん。

「いえ、全然です。あんなのバタフライじゃないです。恥ずかしいです。ドルフィンキックもできてなくてただの溺れてる人ですよ」
「そんなことないと思いますけど…。両手もちゃんと上がってたし泳ぎを習いに来たんじゃないだなって」
「…見ての通りおデブなのでダイエットのために来ました」
「水泳は全身運動だし体への負担も少なくて無理なく続けられるからいいと思いますよ」
「最初は続かないかなって思ったんですけど、久しぶりにプールに入った瞬間、あ、気持ちいいって感じて気づけば通っちゃてました」
「俺も泳ぐのが好きなんで」
「インストラクターさん、泳ぐの上手そう」
「元水泳部で鍛えてたんで…。俺、岩泉一っていいます。ここの青葉スイミングクラブでインストラクターしてます。紹介が遅れました」
「いえ、私も自己紹介もせずすみません。…私、柳瀬いちかっていいます」
「なにか困ったことがあればいつでも言ってください。練習メニューの相談にものりますから」
「ありがとうございます。その時はよろしくお願いします」
「では俺はスイミングクラブの指導があるので失礼します」
「あ、はい…」

丁寧に一礼してくれて私も慌てて頭を下げた。

見た目はイケメン、男前だしちょっと強面かなって思うけど年下の私にも敬語で丁寧で礼儀正しくて格好いい…。全力で推せちゃうこの感じ、なんて言うんだろう。控えめに言って好きだわ…、うん。
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