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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第41章 恋する細胞 岩泉一


「柳瀬さん?…ねぇ、ちょっといいかな?」

翌日、教室に着いて朝一番、友だちになった覚えのない女子が二人。誰だったかな、はて?なんて呑気に考えていると、もう一人が“ここじゃなんだから…”と言って手を引く。

「あの…、どこへ」

無言のまま連れ来られたのは人気の少ない女子トイレ。わざわざ教室から遠いところに呼び出すんだから、いい話ではなさそうだ。

「最近、昼休み何してるの?」
「お昼ご飯食べてます」
「それは知ってる。じゃなくて、その後、なにしてるのってこと?」
「バレー部の方の……、練習に付き合ってます」
「岩泉?」
「そうです」
「まさか二人、付き合ってるとかじゃないよね?」
「違います。練習は付き合ってますけど、そういう意味での付き合いは全くないです」
「この前さ、アウトレットモールで二人がいるところを見たって子がいるの。それは柳瀬さんと岩泉なの?」
「そうです。服を選んで欲しいって言われたから、一緒に」
「なんであんたみたいな……」
「え?」
「あのさ、悪いんだけどそういうの止めてもらえるかな?」
「でも私から誘ったわけじゃ」
「断れば良いでしょ」
「でも…。あ、もしかしてバレー部のマネージャーさんとかですか?」
「違う」
「ならどうして…」
「空気読めばなんとなく分かるでしょ。あんたいつも一人だよね?今話してその理由が分かるわ」
「だよね。普通、言われなくてもなんとなく分かるのにね」

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