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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第40章 ❤︎ 電車の中のハプニング 鎌先靖志


「でもどうするよ…?こんなに混んでんだったら電車は無理だろ…」
「でもベニー○ンドのチケットの有効期限、今日までですよ?」
「でもなぁ、さすがに混みすぎだろ。着くまでに疲れんじゃねぇか?」
「私なら平気です。たまに買い出しとかで満員電車に乗ることもありますし」

久々のデートだしいちかの希望は叶えてやりたいけどこんな満員列車に彼女を乗せたくはない。

「せめて時間ずらすとか?」
「開園から閉園まで楽しみたいんですけど」
「でも1時間くらいだぞ?」
「でもカップル限定のイベント、先着順なんですけど」
「そんなイベントがあるの知らなかったんだけど」
「似顔絵を描いてくれるみたいです。先輩、写真とかも苦手だって言ってなかなか撮ってくれないからせめて似顔絵くらいは部屋に飾ってたいもん」
「似顔絵なぁ…」

苦手とは言っても確かにそういう希望にはあんま応えてこなかった自分が悪い。全然引く気もないいちかの様子に今更予定を変更できるはずはない。

「だったら電車の中で絶対俺から離れんなよ?」
「大丈夫です。そういうのは大得意なので」
「何が大得意だよ」
「だって先輩にずっとくっついてていいんでしょう?喜んでくっついてます」

俺の手をとると指を絡ませ体をくっつける。ご機嫌な横顔につくづく自分の彼女には甘いよな、と反省しつつもしっかりといちかの手を握り締めて人ごみの中を入っていった。



案の定混み合うホーム。なんとか電車に乗り込むことができたもののすでに満員状態で乗り合わせた車両は老若男女が入り乱れていた。

俺はできるだけいちかを守るように抱きめていちかも素直に俺の腕の中に体を預ける。公衆の面前で堂々と腕の中に彼女を感じることができるこの状況、どうせなら楽しませてはもらうけどな。
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