第5章 ❤︎ 三日間ハメまくった記録 黒尾鉄朗
「ちょっと!いきなり何してんの!?」
「こうしたら目ぇ覚めるかなって」
いちかは目を丸くして慌てて手で隠そうとするけどそんなのお構いなし。赤く充血したところからは精液と愛液が混ざり合った透明な体液が溢れている。
「やだぁ。鉄朗のエッチ!すけべ!」
「だってヤらせてくれないし」
「ご飯行くって言ったでしょ?もう、そんな見ないで」
「お前とヤッたのは現実だったんだなぁって再確認してんの」
「しなくていいから」
「中からめちゃくちゃ溢れてきてるけど?えっろいなぁ…、いちかは」
「鉄朗が出したくせに」
「そだねー」
少し拗ねたように上目遣いをして俺煽られてんの?って錯覚してしまいそうになる。こんな光景を目の当たりにしたらまた欲も湧き上がってくるのに今まだ焦らしておきたい。内太腿にそっと口づけをして舌を這わせた。
「この続きは飯食ってからな?」
「鉄朗だって十分エロいよ」
「お前がそうさせてんだよ」
「そうなのかな?あんま自分では自覚ないや」
「自覚しなくていいわ。そのままでいいから」
昔から計算なんでできない素直な奴だったし、なのにセックスになったらめちゃくちゃに乱れるって振り幅が正直堪んねぇし。いちかにもっとって強請られたら俺もちゃんと応えねぇとなって変に義務感はあるけど…。
「んじゃシャワー浴びたら出かけるぞ?」
「うん。ダッシュで入ってくるから」
「ちゃんと髪乾かしてこいよ?夜は結構冷えるから」
「了解」
でも今は少しだけこの曖昧な関係の穏やか時間を味わいたい。どうせ期限付きなんだから俺だってそれなりには楽しませてもらうつもりだ。