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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第35章 ❤︎ HOW TO SEX 木兎光太郎・赤葦京治


≫木兎side


「入った…、と思う」

下半身は温かい感覚に包まれてそれだけで爆発してしまいそうだった。いちかちゃんの頬には涙の筋が見えて鼻をぐすっと啜り、弱々しい声で“………痛いです”と呟く。

「ごめんなぁいちかちゃん…。マジでごめん。でもちゃんと奥まで入ってるから…。俺、感動して泣きそうなんだけど」
「なんで先輩が泣くんですかぁ」
「だってさぁここまでの道のりを考えたら感慨深くなって」
「こんなことくらいで感慨深いとかやめてください」
「何で泣きながら笑ってんだよ」
「もう分かんないですよ。感情がぐっちゃぐちゃで…」
「俺もそんな感じ…。なぁ、俺もキスしていい?」
「え?」
「赤葦だけ狡いじゃん。俺だってしたい。だって今もういちかちゃんが好きだもん」
「今、そういうこと言うの卑怯です」
「実は少しだけ後悔してんの。でもごめん。聞かなかったことにして…」

いちかちゃんは素直にキスを受け入れてくれた。木葉に殴られそうなこと言ってけるけどこんなに甘く感じるキスは久しぶりで気持ちは揺さぶられる。

「ごめん、ちょっとだけ動くよ」
「え…っ、…ぁ、ぁ、……痛…っ」
「だよな?でも少しだけ…。俺ね、超気持ちいいの。このままイッちゃえそうなくらい」

二人の吐息が重なっているのにもゾクゾクしてちゃんと動く度にねっとりとした粘膜は交わってることを実感した。

「ああ、こんな全部が満たされるセックス初めてかもしれない」
「ほん…と、ですか?」
「うん。泣きそうだもん俺」
「よかった…。私も、嬉しい」
「いちかちゃんがめちゃくちゃ好き…。今だけ許して」

このまま溶けちゃいたい感覚のまま俺は切なさも幸福感も全部を吐き出した。いちかちゃんの涙に濡れたくしゃくしゃの顔、汗ばむ体、粘液に混じる血の色、シーツに残った破瓜の印、そして冷めた目で俺を見る赤葦。赤葦以外、目に映るもの全部、愛おしく見えた。


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