第35章 ❤︎ HOW TO SEX 木兎光太郎・赤葦京治
「先を咥えて手で上下に扱いてみてくれる?できるよね?」
恥ずかしそうに視線を逸らしながらも頷いて恐る恐る手を伸ばす。唇が迎えるように近づき触れる。その光景と咥えられていく感覚に俺は堪らなくゾクゾクした。
「それでいいよ。ちゃんと奥まで咥えて?」
「赤葦、狡いって…。俺もいちかちゃんに舐めて欲しいんだけど」
「それは後で。木兎さんはしっかり解してあげてください」
「くっそー。…処女貰うのは絶対譲らないからな」
「はいはい、分かってます」
木兎さんの横槍がなければもっと集中できるのにこの人は絶対空気なんて読まないだろうけど今は少し黙ってて欲しい。
「…ひ、……痛っ」
「ごめん、指一本はどうにか慣れてきたけど二本になるときついよな」
「じゃあ俺のを舐めるのに集中して?いちかの口で俺もイキたい…。いい?」
その言葉にいちかは目を丸くした。扱い方も知らないくせに絶妙な手つきで上下に扱きながら頭を前後に振る。
「そう。上手…」
時々俺を上目遣いで見上げて視線が合うと逸らす。上から見下ろす光景は俺を恍惚とさせ吐く息に熱が篭った。
「ごめん、少し動くよ?」
「ん…っ………、ふぁっ…」
俺だって男、欲望のまま動きたい。腰を奥まで突きつけると苦しそうにいちかの顔が歪んでいくと喉奥に押し付けた。反射するように締めつけられる感覚に一気に射精感が高まった。
「…っ、ごめん、出すよ…」
一切我慢することなくそのまま喉奥めがけて腰を震わせる。涙目だったいちかの目尻からは透明な雫が溢れる。そんな表情を見て込み上げてきたものは高校時代に感じていた淡い恋心に似た感情だった。
この先もきっといちかが俺のものになることはないから木兎さんには言えないけど俺の方が先にいちかを汚してやりたかった。