第35章 ❤︎ HOW TO SEX 木兎光太郎・赤葦京治
「でも本望でしょ?」
「うん、反応いいしすぐ濡れるしマジで最っっっ高」
「だったら一回イカせますか?」
「そうだな。そっちの方がやりやすくなるかも」
「ってことで一回イッとこうか?」
「え、や、何?」
「いちかがつらくならないように」
木兎さんがまたジュルと水音を立てた。甘く声をあげて仰け反った体を捕まえるように両胸に両手を添え突起をつまむ。布の隙間から覗かせた薄ピンクのと突起。微妙に変わる声色を聞き分けて強弱をつけながら弄る。
「あぁん…っ、んんーっ」
さっきとは声色も変わって呼吸も荒くなっていく。体が浮き逃げようとするのも俺は許さなかった。
「力…、抜けちゃう…っ」
「いいよ。ぶちまけてよ。いちかちゃんの全部欲しいから」
「このままイッてみて?」
「ひっ…、あ…。ダメ…っ、イッちゃ…」
そう漏らした後、大きく仰け反った。何度かに分けて痙攣した体はじんわりと汗ばんでいる。ぐすっと鼻を啜る音に優しく抱きしめて慰めるように頸に唇に口付けた。
「ん、いい感じ。力抜けてる間にちょっと指で慣らしてみる?」
「そうですね」
「へ……」
「次の段階。いちかはこのままでいいから」
「いきなりセックスできないからとりあえず」
「ちゃんと体は感じてるから大丈夫だから」
濡れた口元を腕で荒く拭いた木兎さんはいちかを腹の上に移動させて下半身へと手を伸ばした。