第35章 ❤︎ HOW TO SEX 木兎光太郎・赤葦京治
≫赤葦side
乱れ始めたいちかに俺も興奮していた。初めて見る姿に上擦った声。いちかに片想いをした高校時代の俺が見たらある意味ショックで立ち直れなかったかもしれない。
後ろから抱き寄せて開きっぱなしの唇に指を這わせる。吐く吐息が湿っぽくて熱い。
「ねぇ、木兎さんに舐めてもらうの気持ちいい?」
「……ん…っ、ぁ…」
「そっか…。いちかってイッた事ある?」
「……ふぇ?」
「分かる?イく感覚」
「…………うん…。少しだけなら」
「そうなんだ。それどこで覚えたの?一人でしてるの?」
「っ…、言わなきゃ…、だめ?」
「俺は聞きたい」
「一人で…」
「へぇ、処女のくせにオナニーとかするんだ…」
「…っ、や、言わないで…」
「案外やらしいんだな。こうなったのも必然だってことだな」
コスプレ用の薄い生地から胸の膨らみを捉えて、指を滑らせて突起に触れた。しっかりと勃っているのに思わず口角が上がる。
「けい、じ…?」
「見てるだけじゃ退屈だから俺も手伝うよ」
指の腹で円を描くように撫でた後、コリコリとした感触を抓った。腕の中で跳ねる体を抱きとめて頬に口付ける。いちかは必死だからこのキスにも気付かないだろうけど。
「んぁ…ああっ」
「こうやって触れてもらう方がもっと気持ちいいんじゃない?」
「いや、ダメ…っ…」
「どうして?こんなに勃てて俺を誘ってるみたいなのに?」
「あぁ…っ、……そんなことないよっ」
「こっちもすっげぇ濡れてきてんの…。俺の顔ベチャベチャ」
スカートの裾から顔を出した木兎さんが目を輝かせながら俺を見る。