第35章 ❤︎ HOW TO SEX 木兎光太郎・赤葦京治
≫木兎side
いちかちゃんは俺を選んでくれた。赤葦にはきつく“おっぱじめないように、必要以上触れないでください”なんて釘を刺されたけど正直嬉しくて仕方ない。いちかちゃんはバスタオルをぐるぐる巻いて完全装備だったけど、期待値大の胸の谷間とタオルの裾から覗く白くてすらっとした白い脚にすら俺は興奮しまくっている。
「先、体洗っていいよー」
「私、裸になっちゃうんで見ないでくださいよ?」
「うん。大丈夫、見ないから」
先に湯船に浸かりつつ、バレないように視線を移して晒された裸体を堪能した。マネ時代だって何度も想像した。でも今目の前にいるのは過去の想像を遥かに超えて女っぷりが増していた。
偶然とはいえこの体を抱けるんだから何のご褒美ですかって話。この体を独り占めできる木葉が羨ましすぎるから少しくらい味見したって許されるだろ?
「先輩も洗いますよね?代わります」
「まだいいわ。ちょっと一緒に入ろうよ」
「そうやって触ったりしたらすぐ京治呼びますよ?」
「しないってぇ。せっかく一緒に入ってるんだから」
「じゃあ、失礼します」
タオルで前を隠しているものの濡れたタオルがぴったりと肌にくっつ木いやらしく胸の膨らみを強調させていた。
「すっげぇ色っぽい」
「そんな事ないです」
「そんな隅っこにいないで、もっとこっち寄ってよ?」
「少しだけですよ?私、緊張して心臓バクバクなんだから」
「俺も俺もー」
「絶対嘘だぁ」
そうそう、いつもこんな風に笑ってたなって記憶の中の映像と重なる。表情を崩して笑う表情が可愛かった。