第35章 ❤︎ HOW TO SEX 木兎光太郎・赤葦京治
無人のフロントのパネルで適当に部屋を選び番号の部屋にたどり着く。扉を開けると落ち着いた雰囲気の部屋にいちかは目を丸くする。
「わぁ…、綺麗。中って結構広いんだね」
「高い部屋しか残ってなかったから。他の部屋はどうか知らないけど」
「でも3人だしこんくらいがちょうど良くない?」
そういうといちかをベッドに下ろし完全に出来上がってる木兎さんは密着するように隣に座る。
「ベッドもこんなに大きいんですね」
「そりゃそうだろ?いかがわしい事すんのに狭かったらできないだろ?」
「いかがわしい事?」
「そ。それを今からすんの、俺といちかちゃんで…」
すでにスイッチ入ってるかってくらいにギラギラした眼で見つめている。このままおっぱじめそうな雰囲気だ。
「はいはい、一旦ストップで」
「何だよ…」
「とりあえずなんか飲みますか?」
「あー、んじゃあビールでいいわ」
「あ、私も」
「お酒ですか?二人とも飲みすぎじゃ…」
「もうここまできたら関係ねぇよ、なぁいちかちゃん」
「そうです。もう酔ったままじゃないと最後までできっこない」
「はいはい、分かりました…。じゃあビールで」
手始めにジョッキのビールを注文するとすぐに届き、再度三人で乾杯する。まるで二次会のカラオケみたいなノリ。新たな燃料が追加されてまた思考は鈍り始めて体は火照り出した。