第34章 ❤︎ かまって…? 縁下力
服も脱がされて力君は胸の中心に顔を埋めて舌先で胸の突起を器用に転がす。もし今ドアを開けられたら言い訳だってできない。バレたらどうしようなんて背徳感が下半身の熱を上げてしっとりと濡れていくのも自覚させる。
「力、君…」
「なんですか?」
「胸、好きだなぁって思って」
「嫌いな男なんていませんよ」
「そうかもしれないけど、でもギャップがすごく好き」
「自分の彼女なら尚更です。独占欲とか普段は見せないようにしてますけどね。俺だって彼女を独占してたい」
普段控えめで敬語を使ってくれてる年下の男の子に“彼女”呼びされるとその甘い感覚に脳がバグっちゃう。
「も、いいよ?」
「それは触って欲しいってことで解釈していいですか?」
「うん…」
「じゃあ…、お望み通り。……でもねいちかさん」
「ん?」
「何回抱いてもこの瞬間が一番緊張するんですよ、俺…」
重ねたキスで甘い快楽が毒のように全身を駆け巡る。
布の隙間から差し込まれた指が焦らすように円を描き撫でる。そのたびに、くちゅくちゅと水音が響いて居たたまれなくなる。指の滑りの良さに途端に恥ずかしくなって羞恥心で顔に熱が上がっていく。
「とろっとろですね」
指で愛液を絡め取るように滑らせて中心の突起を指の腹で撫でるように触れた。
「んん…ぁっ」
「もう少し声抑えて?」
「ん、…ごめん」
「そういう蕩けた表情見るたびに俺も嬉しいです。ちゃんと俺が欲しいって思ってくれてるんだなって」
「いつも欲しいもん」
「俺も欲しいです。でも美味しいものはじっくりと食べたい派なので」
「意地悪…」
「そんなことないですよ?いちかさん苦しそうだし一回イッておきますか?」