第33章 ❤︎ コーヒーの香りと君の寝顔 東峰旭
まだ開かれていないそこに舌先でこじ開けるように侵入させてた。柔なかなヘアが鼻先をくすぐる。ほのかに香るいちかの匂い、中からはとろっとした体液が触れた。
「ん………っ」
「俺ばっかり興奮してるのかと思った」
「そんなわけ、…ないでしょ?」
「うん…。嬉しいよ」
「……旭のばか」
こんなに可愛く“ばか”って言われても尚更に愛しさが募るだけ。でもうっかりしてるといちかの反撃に意識をもってかれそうになる。
「…っ、あぁ…」
「これ、気持ちいでしょ?」
「うん、…でも奥まで咥えると苦しいでしょ?だから無理しないで…っ」
「…嫌」
嫌って…、それは困ったな。禁欲生活をしてたわけじゃないけど最近一人でもしてなかったせいで爆発寸前。唾液が潤滑剤の代わりになって手で上下に扱かれるだけで正直かなり追い込まれていた。
「……硬くなってる。……出していいんだよ?」
「……うん」
そうは答えたけどでもなんとなく男の意地みたいなものでひたすら我慢することに集中する。とろとろと愛液が溢れ出してきた花弁を押し広げて小さい突起に唇をつけて優しく吸い上げるとその反動でいちかの体が仰け反り唇が離れてしまう。空を切るような感覚にいつもなら残念がるところだけどおかげで少しだけ理性が回復する。
「そこ吸うの、やだっ」
「でも好きでしょ?」
「今はやだ。先に旭をイかせたいの」
「無理しなくていいから。いちかが感じてくれたら俺は嬉しい」
意地悪するつもりはないけど、可愛い声を聞いていたいの男の性。“だめ”と嬌声を上げながら身をよじらせるいちかにもっと欲がかき立てられる。
「気持ちいい?」
素直に頷き頬を紅潮させて懇願するように潤んだ瞳で見つめてくる。