第33章 ❤︎ コーヒーの香りと君の寝顔 東峰旭
「色っぽい上に可愛いなんて、反則だよ?」
指を立てるとそのまま中に飲み込まれていく。そこは既に愛液でぐしゃぐしゃで二本目も容易にのみ込んでしまう。
「あ…っ、あぁ…っ!」
「ここ、すごく濡れてるよ?」
「だって旭がそんな触り方するから…っ」
「そうだね、これは俺が悪いかな?」
いちかの乱れた姿が俺を虜にするから。だから途中でやめることも出来ない。二本の指で中をかき回しなあがら躊躇いなくクリトリスをペロリと舐めた。
「やっ、だめっ。一緒にしちゃ…ああぁっ、ん」
カーテンは半分明けたままだしまだ昼前の明るい部屋には不釣り合いな二人の吐息が背徳感が煽る。中がきゅっと締まっていく感覚にいちかの限界を悟るとラストスパートをかける。
「だめ、それ…っや、あぁっ」
「イきそう?」
「まだ…っ、やだぁ。ねぇ、…待って、」
逃げようとするいちかの体を抱きしめてキツく吸い上げる。濃厚な愛液がベットリと鼻先を汚しても気にならない。むしろこのまま埋めてずっと快楽を与えていたい。そんなことを思った矢先だった。
「も………っ、やだっ!」
一際大きな声が部屋に響いた。想定外の拒絶に抱き締めていた腕の力を緩めて解放する。
「ごめん…っ、もしかして痛かった」
今にも泣き出しそうないちかに俺は言葉を失った。何かとんでもないことでもしでかしてしまったんじゃないかってくらいの焦りに心臓を早める。
「……違う」
「じゃあどうして?」
「だって…」
「うん、何?俺、何かしたかな?」
「だって、………旭のでイキたいんだもん…」
肩で息をしながら涙目で訴えるいちか。“欲しい”と言われるよりも何倍も破壊力があってその表情に俺も理性が崩れそうになる。