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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第31章 ❤︎ infection... 月島蛍・黒尾鉄朗


そして着いたのはアパートの一室。大学に入り一人暮らしを始めたらしくちょうど夏休みに入ったところだと言っていた。

「ここ、誰の家?」
「いちかには懐かしい人じゃない?」
「…私?」

インターフォンを鳴らしてしばらくするとガチャっとドアがゆっくり開く。“久しぶり”と呟いていちかを見ながらニッと口角をあげる。

「早かったな」
「時間通りですけど…」
「久しぶりだな、……いちかチャン?」
「黒尾…さん?……どうして?」

腕の中のいちかの身体が強張っていき、後ずさりしようとするのを抱きしめるように制止する。抱きしめた体は夏の暑さで火照っているのかそれとも薬のせいなのか…。

「蛍君?なんで?」
「僕の行きたかった場所ってここなんだよね。…付き合ってくれるんでしょ?」
「付き合うって?…私、具合悪いのに」
「その感じじゃ良い具合に効いてきたんだな…」
「みたいですね」
「どういう事なの蛍君…」
「黒尾さんがいちかに会いたいって言うから連れてきたんだよ」
「そう、去年の事が忘れられなくてさ…。ちゃんといちかちゃんも楽しませてあげられるように準備してもらってたから…。ということで今日も楽しませてね、いちかちゃん?」

いちかの不安にかられた表情。
二重に施錠されたドア。

笑顔を見せる黒尾さんの目はすでに笑ってはいなかった。いちかを抱きかかえながら部屋に移動してセミダブルのベッドへと寝かせる。
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