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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第31章 ❤︎ infection... 月島蛍・黒尾鉄朗


できれば合宿が終わるまでは二人きりで会うべきじゃなかった。自分でも分かっていたから敢えて避けてたのに、就寝前の自由時間にばったりと会ってしまった。

僕とは真逆のいちかの嬉しそうな顔。今日あった出来事をいちかが興奮気味で話し始めて僕は静かに頷く。

「蛍君、なんか機嫌悪い?」
「……疲れてるだけ」
「そうだよね。東京まで来て合宿だもんね。環境も違うし疲れるのは当たり前だよね」
「いちかは……、楽しそうだね」
「うん。音駒の人たちも親切な人が多くてすごく助かってる。マネージャー業は大変だけど、思い切ってついてきてよかった」
「そうなんだ……」

それは他の男にチヤホヤされるから…?
可愛がられていい気になってるの?

「ムカつく…」
「……え?」
「誰にでもいい顔して愛想振りまいてるいちかが…」

僕の単純な嫉妬と我儘。昼間見せていた笑顔さえ歪んで見える。

「でも、他校の生徒さんだし…。ちゃんとしなきゃいけないと思って」
「………いちかが足りない」
「へ?」
「僕も疲れたんだ。いちかは彼女なんだし少しは癒してよ。僕にしか見せない顔見せて、…ここで」
「どういう意味…?」
「シャツのボタン外して?」
「ちょっと何言ってるの?そんなの無理だよ」
「誰もいないでしょ?」
「…や、でも、ここから音駒の宿舎近いよ?誰か来たらどうするの?」
「どうもしないよ…。ただ、今はいちかにそうして欲しいだけだから」

今は誰もいないとはいえ、ここは宿舎近くの渡り廊下がすぐ側にある。部屋から漏れる光で顔を認識できるくらいは出来る。いちかの困惑してる表情だって僕にははっきりと映って見えてる。
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