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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第30章 ❤︎ 恋に落ちる条件 松川一静


そしてこれは後日談。


あの日から二ヶ月が経って恋人の距離感にも慣れて何度目のキスかはもう分からない。

ふといちかが俺の部屋に行ってみたいと照れたように俯き呟いた横顔。“いいよ”と繋いだ手を指を絡めるように握り直し応えた。

夕暮れ時、オレンジ色に染まる部屋で何度も口付けを交わす。“…いい?”ともう一度耳元で囁き、はにかんだように笑う唇にもう一度唇を重ねる。なんとなく甘ったるい香りといつもの制服姿すら眩しくて白い首筋をそっと撫でた。

「…くすぐったい」
「まだなんにもしてないけど?」
「手つきがやらしぃもん…」
「そういう事しに来たんじゃないの?」
「うん。そう…」
「このまま押し倒したらもう後戻りできないけどいいんだな?」

いちかは“ふふっ”と笑って真直ぐに見つめる。オレンジ色の夕陽が照らす表情は見惚れるくらいに綺麗で…。

「一静に抱かれる覚悟、ちゃんとしてきたから」

数ヶ月前はただのクラスメイトだったのに、気が付けばいつもそばにいてくれる存在になった。俺を煽る言葉ってちゃんと分かってて言葉にするのが可愛くて、やっと同じところに立ったんだってそう感じた。

「改めてそう言われると照れるな…」
「だって一静のそういう表情が見たかったんだもん
「確信犯って怖いな」

これ以上のお喋りは逆効果だって危機感にそのままベッドへと押し倒す。自分でも驚いているくらいに余裕がなくて自分のベッドで彼女がいる事だけでも正直堪らない。どちからともなく重ねたキスは深く混ざり合うように互いの呼吸に馴染んでいく。

片手で制服のシャツのボタンを外していくと淡い色の下着が露わになる。の体温を直に感じる胸元へとキスを流し、鼓動の速さに耳を凝らす。嘘がつけないその反応がただ嬉ししくて指を絡めた。
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