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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第30章 ❤︎ 恋に落ちる条件 松川一静


「前も言ったけど俺は何を言われても元々気にしないから。岩や花は心配してたけど、説明したら納得してたしそのしわ寄せは今頃及川にいってんじゃない?」
「なんか想像出来る。岩泉にぶん殴られてる徹が…」
「結果的にただの勘違いだったんだからなんの問題もない。それより柳瀬も大変だっただろ?女子ってこういう時怖いから」
「それがさー、仲のいい友達はあんた馬鹿だねって笑われただけ。徹の事も今回の事があってもうどうでも良くなっちゃった。仮に妊娠してたらそれこそ大変な事になってたし、何もなく終われたんだからそれでもういいやって」
「開き直るのも早いんだな」
「というより半分やけくそだけど。でも松川まで巻き込んじゃったからこんな事言えないけどとんだ笑い話だよね」
「深刻に考えるよりはそっちの方がずっといいんじゃない?噂も俺は元々気にしてないんだし」
「あの時いてくれたのが松川で良かったよ。徹の事も忘れられそうだし、いろんな事がすっきりしたから」

柳瀬がそう思うならそれでいい。しばらくは変な噂も流れるだろうけど互いに気にしていないなら何も問題はない。むしろこれをきっかけに距離が縮まったのなら儲けものだ。

そう思った矢先、丁度通りがかった生徒指導の教員に呼び止められる。呼び止められる理由は明確で学校中に広まった噂だし教員の耳に入ってもおかしくないよな…と溜息をつく。

「ここでいいですか?」
「いや、ここじゃ他の生徒の目もあるから今から教務室に来てくれ」

廊下にいた何人かは俺たちの方に視線を向け重々しい空気が流れる。逆にこんな呼ばれ方する方が後に面倒なのにな…とも思ったけど、素直に教員の指示に従い教務室へ向かった。
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