第5章 ❤︎ 三日間ハメまくった記録 黒尾鉄朗
「……お願いします、イカせてください」
「じゃ今から本気出すね?」
にっこりと笑ってから一気に根元まで咥えた。はっきりした意識の中で一方的に与えられる快感に高まる射精感。
「ちょ、待てって」
「まはない…」
お願いしますとは言った。けど咥えながら喋らないでーって思っても止まってなんてくれない。舌先の絶妙な動きに腰が揺れ、頬をすぼめて吸い上げられて奥まで咥え込むのを繰り返し唾液が垂れていく。こんなの秒でイカされるわ、と息が途端に荒くなる。
「は…っ、……ヤバ、い」
聞こえてくるのはじゅるじゅると絡まるような水音と俺の荒くなった息といちかのくぐもった声。熱を持った体は一気に汗ばんで確実に追い詰められていく。
「もっと、手で扱いて?」
「……ん、……りょ、かい」
「す、げ…、気持ちいい」
「そう…?」
絶妙な力加減で上下に扱かれて我慢の糸を緩めた瞬間、いちかの口の中で溜まっていたものを吐き出すように何度も痙攣するように射精した。
「…っ、…ぁ、…悪い」
“んーっ”ときゅっと目を閉じていちかは口で受け止める。最後の一滴まで出し切って脱力する体。いちかはそのまま口を押さえて洗面所へと走る。落ち着いてくる呼吸と自分の知らない部屋の光景に現実味を帯びてくる。
「ほんとに溜まってたんだ…」
タオルで口元を吹きながら何事もなかったようなけろっとした顔して戻ってくる。横になった俺の隣にころんと寝転がると満足そうに笑う。
「最近忙しくてオナニーもできなかったもん」
「じゃあ少しはスッキリした?」
「思いっきり覚醒したわ」
「じゃあ次、私もお願いしてもいい?」
「その前にちょっと抱き締めさせて?」
「え?」
自分でも意外な行動だと思った。けどこのままじゃあさせてもらいますって展開も変だし若干賢者モードに入りつつある俺にはハードルが高い。