第5章 ❤︎ 三日間ハメまくった記録 黒尾鉄朗
「こういうのってさムードも必要じゃん」
「そうなの?」
「お前、割り切ってんな」
「だってオナニーの延長でしょ?」
「そうだけどさ。いいじゃん」
いちかの頬を少しつねってキスする寸前の距離で寸止め。いちかの一瞬表情が固まったのを俺は見逃さなかった。…ま、当然の事なんだけど。
「キスしようとした?」
「どういう反応するかと思って」
「びっくりするじゃん」
「悪い。…まぁそんな怒んなって」
「怒ってないから」
いちかの細い体を抱き締めて腰から背中にかけてすっとなぞっていく。“あっ”と普段聞かないようないちかの甘い声をスタートの合図にして俺も指先に意識を集中させる。
「ね、そこだけじゃなくて」
「もう触って欲しいの?」
「だって鉄朗にする前からしてほしかったのに」
「じゃあいいんだな?」
「んっ、早く」
身を任せるように摺り寄せ艶っぽい視線を向けるから迷わず指を下半身へと滑り込ませて熱く湿ったところに触れる。溢れ出した愛液が下着までぐっしょりと濡れていてとろとろに蕩け切っている。
「これ、マジで?」
「だから、言ったじゃん」
「悪い。じゃあ俺もちゃんと応えるな?指、挿れていい?」
「んっ、挿れて?」
俺の胸に顔を埋めてるけど頬まで紅潮してるのがわかるし、吐く息は熱い。割れ目をなぞりながら厚ぼったい肉の間の中へ滑り込ませると絡みつくような愛液が指を汚していく。
「…ぅあ…っ、…やっ、てつろ」
「お前、声、可愛いな」
指を動かすたびにぐちゅ…っと水音を響かせ、ぎゅっと目は瞑ったままで表情は歪んでるけど吐く吐息は熱を持つ。
「すぐイケそう…って顔してねぇ?」
「中、もっと激しくしていいから。…早くイキたい」
「ん、…いいよ?じゃ指増やすから好きなタイミングでイって」
指を二本…、そして三本と増やしていき、一番奥でかき回し、体を震えさせ一際甘い声で鳴いた場所を執拗に攻めた。弱々しい吐息で俺にしがみつきながら“イク…”と意外な程あっさりと達してしまった。