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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第29章 ❤︎ ALMONDROCA 花巻貴大


「ごめん。心の声がつい…」
「ほんとに?」
「ちょっと花巻君に優しくされたからってね、私……、ほんとちょろい女だよね
「俺の事、好きなの?」
「そんな改まって聞かれると恥ずかしい。…けど、ごめんなさい。好きです」
「謝ることないのに、俺は嬉しいよ」
「そうなの?」
「俺も好きだったし、柳瀬の事」
「えー、嘘だ。だって再会してまだ数日じゃん。そんな都合良く好きになってくれるなんてあり得ないよ」
「それはお互い様だろ?元々気が合う仲だったんだし、好きになるのに時間はかからないだろ?」
「ほんとに?嘘言ってない?」
「言ってないから。ちゃんと本心で柳瀬の事が好き」
「……どうしよう。急展開過ぎて気持ちがついてかない」
「このまま付き合おっか?それなら俺の彼女って事で落ち着けるだろ?」
「うん?…え、そうなの?」
「両思いだろ?両思いなのに付き合わないって逆になに?」
「そうだけど…。でも私でいいの?」
「柳瀬がいいの、俺は」

ストレート過ぎる言葉に慣れてないせいか、自分に向けられた言葉だけでクラクラしてしまいそうだ。胸が苦しいくらいにいっぱいでショート寸前かもしれない。

「ほんとはもう少しやろうと思ってたんだけど、今日はもう無理かも…」
「いいよ。無理すんな」
「ごめん…」
「明日も手伝ってくれるんだろ?」
「うん、そのつもり。今日は心落ち着かせる為に家帰って早く寝る…」
「飯は?」
「それは大丈夫。ちゃんと行くから」
「じゃあ飯食いに行った後、…俺ん家に泊まる?」
「え?」
「昨日もあれだけ爆睡してたんだし寝心地はいいんじゃない?」
「…それはそうだけど、でもまだ心の準備が……」
「あ、そう…?別にそういう意味で言ったんじゃないんだけど」
「それは分かってる…けど」

いや分かってるんだけど分かってないのかも…。もういい大人なのにこんなことで戸惑って、これはこれで凄く勿体ない事をしてるのかもしれない。

「でもね、あの、一つ提案なんだけど…」
「何?」
「…逆にさ……、うちに来るとかは、ダメ?」

普段ならこんなことは言わないのに、摂取しすぎた糖分は思考を麻痺させていくんだろうか。

それよりももっと濃くて甘い何かを期待してるのかな…。

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