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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第29章 ❤︎ ALMONDROCA 花巻貴大


それから少しして花巻君のスマホのアラームが鳴る。時計は5時になったところでムクッと起きて短くため息をつく。

「…やべ、寝てた」

その横顔はとても眠そうだけど、少し可愛い。

「…あの、花巻君?おはよ…」
「あ、起きてたんだ。どう気分は?」
「お陰様でもう大丈夫。昨日はごめんね、迷惑かけちゃって」
「気にすんな。家まで送っていこうと思ったんだけどかなり熟睡してたし俺の家に連れてきたんだけど、悪かったな」
「ううん!花巻君が来てくれなかったら今頃病院でいたかも…。本当にありがとう」
「どういたしまして。…あ、なんか飲む?俺も眠気覚ましにコーヒー飲むし。お茶と紅茶もあるよ」
「ありがとう、じゃあ私はお茶にしようかな」
「了解。ちょっと待ってて」

“洗面所とか勝手に使っていいから”そう言って席を立ってキッチンに向かった。

慣れないこの空間にドキドキしながら洗面所を借りて簡単に髪やメイクを直す。洗面所には歯ブラシ、髭剃り、ワックスなんかが置かれてあって、今自分が花巻君のプライベートに踏み込んでしまっていることに恥ずかしさが一気に込み上げてきた。

「これ、期間限定だったから沢山買っちゃって。好きなの食べて?」
「俺もここのチョコレート好きなんだよな。サンキュ」

ちゃんと保冷剤を入れてくれていたお陰で形も崩れてなった。アーモンドのチョコレートを頬張ると甘いチョコレートの味が口いっぱいに広がって、うるさく高鳴っていた鼓動を少しだけ落ち着かせてくれた。

「うっま…」
「こんな朝一でチョコレートなんて食べないけど美味しい物はいつ食べても美味しいね」
「俺も仕事が溜ってる時とか板チョコかじりながらやってる…。職場の引き出しには絶対チョコレート入れてるもん」
「あ、私も同じ。ちょっと口寂しいときとか小腹が空いたときにいいよね」
「そうそう。俺みたいにスイーツ好きは糖分摂取は必須だから」

そう言って嬉しいそうにチョコを頬張るのがすごく可愛くて、少しでも一緒にいたいなってそんな欲もでてくる。
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