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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第29章 ❤︎ ALMONDROCA 花巻貴大


なんとか駅の構内に辿り着いて近くのベンチに座り込む。今立ち上がると目眩を起こしてしまいそうなくらいドキドキしていた。

本当にお母さんに迎えに来てもらおうかな、そう思ってスマホを取り出す。画面には花巻君からのメッセージが入っていて、頭に浮かんだ花巻君の笑顔に今すぐ会いたいと迷いなく着信ボタンを押した。

「柳瀬?」
「花巻君…、ごめん」
「どうした?なんかあった?」
「あの…ね…」
「なんか声変だぞ?」
「…ごめん。ちょっと酔っちゃって、気分が悪いの」
「お前飲めないんじゃ…、今どこ?」
「間違えて飲んじゃったみたいで。…今、あおばみらい駅の、東口」
「そこなら近いな。迎えに行くから待ってて」
「…ごめん」
「10分くらいでいける思うけど、気分悪いなら出来るだけ人通りの多いところにいろよ?」
「…ありがと」

私を心配してくる花巻君の声が優しかった…。それだけでこんなにも嬉しいなんて…。

目を閉じていると少しは楽に感じるけど、周りを見ようと体を少し起こしただけでも目の前がクラクラする。最近は全く飲まないようにしてたのに今日は2杯も飲んでしまった…。情けなくてため息しかでない。


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