• テキストサイズ

(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第29章 ❤︎ ALMONDROCA 花巻貴大


「分かりました。ご飯だけならいいですよ…」

特に断る理由もないし、もし変な雰囲気になれば逃げればいいだけだし。

「よかった、ありがとう。丁度資料も全部チェック終わったし今から行こうか…って、あ、ごめん。俺この辺の店よく知らなかったんだ」
「近くだと駅の地下に結構お店ありますよ。イタリアンでも和食でも何でも」
「じゃあ移動して適当に店見つけようか」
「そうですね」

及川さんと二人カフェを出る。時刻もまだ20時前で駅前は人も多かった。

この時間になるとお酒を扱うお店も増えるけど地下街のレストラン街だしまだ人通りも多いし、心配することもないよね。……でもそう思って油断していたのがいけなかったんだ。


入ったお店は多国籍料理のお店だった。運ばれてくる料理は馴染みのない見た目だったけど、味は美味しかった。何よりフルーツの沢山ののったドリンクが凄く美味しくてあっという間に二杯目が終わりそうだった。

「それでね、岩泉さんに企画書の案件持ってったの。そしたら開口一番“フザけてんのか?”ってガンつけられてさ…、もう参ったよ」
「でも岩泉さん優しいですよ?」
「それは女の子にだけね。結局最後には応援しやるとは言ってくれたけどほんと怖かった」
「岩泉さんね、私がまだ一年目の時にクライアントから私個人へクレームが入ったことがあったんです。向こうの勘違いだったんですけど謝りにも一緒に来てくれて頭下げてくれて…。最後に“お前は悪くない。気にすんな”って言ってくれたのは凄く救われました」
「確かに面倒見はいいけどね…。ただ口が悪いのがね」
「でも岩泉さんも企画のメンバーなんですよね?」
「一応ね…、始めは文句言ってたけどもう一人の発案者だった松川と連日説明に行ってやっと折れてくれたんだよ」
「へぇ、じゃあ企画が始まるのを楽しみにしてますね」
/ 1333ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp