第29章 ❤︎ ALMONDROCA 花巻貴大
そして翌日の歓迎会も及川さんの隣に呼ばれることはあったけど特にトラブルになるような事もなくて無事に終えることが出来た。
憂鬱な歓迎会も花巻君が同じ場所にいるってだけでこんなにも安心するんだ。つい目で追ってしまうのは花巻君の優しさに甘えてるからなのかな。
それから時々及川さんに絡まれる事はあったけど前みたいに触れられたりそういうのはなくなった。あの後花巻君が注意してくれたのかな…なんてね。
だけど及川さん自体は優秀な人みたい。部署は違うけど仕事面では真面目で新しい企画も始まるとか…。未だよく分からない人だけど仕事上の及川さんは少し尊敬できるかも。
おかげで心につっかえていたものが取れたようにそれからは私の仕事も順調だった。花巻君ともいい距離感でたまに一緒にランチをしたり、彼に気持ちが傾いていることに自分でも気がついていた。