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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第29章 ❤︎ ALMONDROCA 花巻貴大


そして慌ただしい日を送り翌月。この日は朝起きたときから落ち着かなくて、朝礼前に花巻君の姿を見つけるとさっそく駆け寄る。

「おはよ!」
「おはよ。朝から元気だな」
「そんなことはないけど…、ほら月初めって月末の締めが終わって気分いいじゃない」
「まぁな。けど俺はこれから挨拶があるとかで気が重い」
「今日は上の人みんな来るもんね。責任重大というか下手のこと言えないね」
「そ、だから緊張してんの」

とてもそうは見えない爽やかな笑顔だけど…。でも仕事の顔した花巻君が見れるのも楽しみだし、スーツの胸には私と同じネームプレート。それだけでなんか嬉しくて……ってあれ?私なんでこんな一人ドキドキしてるんだっけ…?

「柳瀬?」
「あ、ごめん……、でも頑張った後はお楽しみも待ってるから」
「そうだよな。俺も久々の外食だし」
「そうなの?」
「誰かと外食するのがって意味だけど。こっちに来る前に引き継ぎするのに手間取ってプライベートに使う時間がなかったから」
「じゃあ今日は思いっきり美味しい物を食べようね。花巻君の好きなスイーツも美味しいお店にしといたから」
「さすが!分かってるな」
「でしょ!シュークリーム好きなのもちゃんと覚えてたもん。だから挨拶頑張ってきてね」
「さんきゅ。じゃあまた後で」
「うん。いってらっしゃい」

手を振って見送った後、何故か未だにドキドキしてる。

元々格好いい人だったけど女ばかりの環境故、余程男性に飢えてたのかな。入っちゃいけないスイッチが入ってしまいそうで花巻君の挨拶の間ずっと心は落ち着かなかった。

とはいえいざ仕事が始まるとそんな事も言ってられない。入ったばかりの派遣さんに仕事を教えて合間に自分の仕事をこなしていく。出来上がったばかりの書類は指摘されることもなく難なく通って時計を見れば終業まであと15分。

これを経理部に提出すれば今日の仕事は終わり!
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