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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第5章 ❤︎ 三日間ハメまくった記録 黒尾鉄朗


気が付けば持ってきてた酒は空っぽ。いちかに至ってはソファーに凭れ掛かって今にも眠ってしまいそうなくらいにうつらうつらとしている。そろそろお開きかってタイミングで女友達の一人がスマホを開く。

「ねぇ…、今何時?」
「夜中の1時半」
「そろそろ帰らないと」
「えー、このまま泊ってけばいいじゃん」
「やだ、事故物件だもん。丑三つ時までにはここ出なきゃ」
「だからそんなの関係ないって」
「分かんないよ。うちのおばあちゃん霊感強くて夜の海にはいくなとか心霊スポットには絶対近づくなって言ってたもん。…もう亡くなってるけど」
「人のうちを心霊スポット扱いしないで」
「でも今日は帰る。眠くなってきたし」
「じゃあ送ってってやろうか?」
「いや、黒尾、いいわ。俺が送ってく。こいつの家、近くだしタクシー拾って帰る」
「なら、そうしてくれ」
「送ってく代わりに黒尾、お前最後に来たんだから片付けくらいして帰れよ」
「別に片付けなんていいよぉ。彼氏帰ってくるまでに綺麗になってたらそれでいいんだから」
「だめだろ?俺が片付け手伝ってやるから。いちか、立てねぇくらい酔ってんだし」
「だってぇ、お酒美味しくて久々に酔っちゃったんだもん」
「飲み過ぎなんだって、いちかは…。悪いけどこの子頼むね、黒尾」
「了解。こういうの慣れてるから」
「相変わらず面倒見いいね。…この子、眠ったら起きないから今のうちに掃除させといてね」
「分かった」
「じゃ黒尾、後頼んだから」
「お前もちゃんと送ってけよ」
「任せといて。じゃーな。また連絡する」
「次は事故物件じゃない場所で飲もうね」

そう言って足取りの覚束ない二人は互いを支え合うように帰っていった。違和感のない距離感、言ってはなかったけどあいつらデキてんだろうな…って二人の背中を見てなんとなくそう思いながら見送った。
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