第25章 ❤︎ 黒尾先生との逢瀬
時間は沢山あるんだしどうせならもっと熟すのを待ってみたい。いつもみたいにいちか優先に抱くのも悪くないけどたまには俺も自分を見失うくらいに溺れたい。
甘い入浴剤の香りと薄く色づく桃色の湯。窓から降り注ぐ太陽の光に晒された真っ白な肢体に喉が鳴る。直接触れる肌はたまらなく柔らかくて滑らかだった。両手に触れる柔らかな膨らみだけじゃ足りず全身で触れたくて後ろから抱えるように抱きしめ濡れた頸に唇を落とす。
「胸少しデカくなった?」
「うん。サイズアップしたけどよく気付いたね」
「当たり前でしょ?」
「見た目はそんなに変わらないのに」
「感触で覚えてんだよ」
「そうなんだ」
普段うるさいくらいに話しかけるのにお湯が流れる水音だけが静かに響く。ここに着いた時はあんだけハイテンションだったのに。
「どうした?なんか喋ってよ」
「うん…」
「おしゃべり大好きだろ?」
「お湯が気持ちよくてぼんやりしちゃった」
「それだけ?」
「それだけだよ?」
「もしかしてしたくて堪らない?」
「だって先生の触れ方がやらしいんだもん」
「俺、触れてるだけだけど」
「でも…」
「敏感だもんな?」
弄って欲しいと主張するような突起を指の先でトンと弾く。円を描き優しく触れるとまた体をよじらせて悶える。
「ひゃぁ…っ」
「これが好きなんだよな?」
「んぅ……、うん、好き」
「だよな。腰も一緒に揺れちゃってるのも可愛いわ」
「言わないで」
「言わせろよ?そんなに待てないならもっと焦らしてもいいけど」
「もう焦らさないで」
「なんで?」
「意地悪しないで」
「何?もうしたいの?そんなに待てない」
「うん…っ。お願い、先生」
「んなこと言われたら俺の一気にボルテージ上がっちゃうだろ?」
いちかの反応に僅かな余裕も削られていくのですら快感だ。