第22章 ❤︎ セックスレスに奮闘する鉄朗パパ
素肌全部見たいってのもあったけど今はいちかの傍を離れたくなった。欲しくて欲しくて苦しいくらいなのに、この切なさは多分伝えきれないだろうな。
世界一愛おしいと感じる唇を甘く噛む。いちかの上に覆いかぶさってワンピースの裾を託し上げた。下着しか身に着けてない素肌を確かめるように手でなぞってその都度ぴくんと反応するのを楽しみながらキスを味わう。
「口塞いだままって意地悪過ぎない?」
「そんなことねぇよ?」
「鉄朗が楽しそうにしてるときって大体意地悪なんだけど」
「んじゃそれは正解だな。今、いちかのやらしい声聞いて楽しいもん」
胸元までたくし上げて露になったのは胸の膨らみと突起。吸い込まれるように突起を口に含むと素肌から微かに石鹸の香りがした。きめ細かい素肌に馴染ませるように舌を這わせる。辿り着いた突起はちゃんと感じてるようでぷっくりと膨れて口に含んで吸い上げた。
「んん…っ」
声色が変わっていくのを耳で感じながら突起への愛撫を続けた。この甘ったるい吐息に理性は徐々に薄れていちかが欲しいって気持ちに集中していくような感覚が堪らなく好きだった。今までは大事な過程すら簡素になってしまっていたことに気付く。
ただ抱けばいいわけじゃない、抱けば幸せってわけじゃない。唇を下半身へと滑らせて辿り着いた中心。指で触れるとナカはぬるっとした愛液が迎えてもまだ圧倒的に足りない。
「やっぱあんま濡れてねぇな」
「ごめんね」
「謝る必要なんてないから。まだ子育てにも余裕なんてねぇんだし徐々にな?」
「うん。私は大丈夫だから、そのまましてもいいよ?」
「それはダメ。でもやっぱり痛い思いもさせたくないから、この前買っといたローション使ってもいい?」
ベッドサイドの引き出しに入れていたチューブタイプのローション。ネットショッピングの一番レビューのよかった品物だし、金額もそれなりのもの。だから俺も少しは期待してる。