第4章 ❤︎ AVレンタルしたら店員がクラスメイトだった 宮侑
一畳ほどの小さな空間は雑誌やDVDが乱雑に並べられて埃っぽかった。カーテンの隙間からは店内が微かに見える。
「着けたげる」
どこから持ってきたのかまたしゃがみ込んだ柳瀬さんの手にはゴムの袋。暗がりで見える表情は妖艶で思わず唾を飲み込んだ。
「柳瀬さんって見た目めちゃくちゃ真面目そうやのにな」
「実際真面目やで?成績やってそんな悪ない」
「意外。その言葉に尽きるわ」
「宮君がお客さんとして入って来た時ドキドキしててん。だってあの女の子からモテモテの宮君やもん。私にもチャンスあるかなぁって、えっちできるかなぁって」
「それ男とかおっさんの思考やろ完全に」
「性欲には逆らえへん。もんそれに私のことなんて眼中になかったやろ?」
「うん、正直なかった」
「やからこういう状況が美味しいなって思ってん」
「柳瀬さん、相当性癖ヤバない?」
「人のこと言えんのちゃう?この状況で勃起させてる時点で宮君の負けやで」
「おもろいな、柳瀬さん。俺が今まで見てきた女の中で一番ヤバい。ええ意味で」
「そう?私の見た目に騙されてくれててありがと」
悪びれない笑顔の隣で根元までピンクのコンドームで包まれたフル勃起した俺のもの。
「ここ狭いから立ちバックくらいしか無理かも」
「いきなりきついんとちゃう?」
「そのくらいの方が好き言うても?」
潤った桃色の唇の口角が上げて、一つにまとめた後ろ髪を解く仕草に妖艶さが増していく。
「優しくとか絶対できんから」
「宮君?」
「何?」
「私、まだイケてないからよろしく」
ってことは壊すくらいに無茶苦茶に抱いてええってことやんな。中に入ってたローターを取り出すとぬるっと愛液が指を汚す。