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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第20章 ❤︎ 年下男子の本気 及川徹


「ま、期待しないで待ってる」
「期待しててねー。俺、大学の友達にも卒業したら結婚するからって言ってるから」
「壮大なネタバレありがとう」
「どういたしまして。って、あ、…飲み屋ってそこかな?」
「そうだね。あの角のところ…。駐車場空いてるから停めて」
「はーい」

慣れた手つきで狭いスペースに車を進めていく。私より運転も上手いし、これからも送迎はお願いしようかな。それにハンドルを握りながら後方確認するこの瞬間がちょっと好きだったりする…。

「送ってくれてありがとう」
「ちょっと遅刻しちゃったけど、ごめんね?他の友達にも謝っといて」
「大丈夫。みんなそんなこと気にしないから」
「ちゃんと迎えに来るから連絡してね」
「了解」
「あ、待って…」
「何?」

ギアはパーキングに。しっかり車が停まった後に体をそっと抱き寄せる。誰が見ているのかも分からないのにそのまま唇にキス。

「また後で」

今がまだ暗くてよかった。正直なところ、顔が赤くなるくらいに照れてしまっていた私。付き合って2年くらい経つのに徹の見せる表情にはいつも振り回されっぱなしだ。

結局飲み会には20分遅れで到着したのだけど着いた途端、“顔がにやけてる”なんて冷やかされて思わぬ恥をかいてしまった。それでも彼氏に送って貰うのだって悪くはないなと思って、彼の携帯に大好きだよと思いを込めながら“ありがとう”とメールを送った。
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