第20章 ❤︎ 年下男子の本気 及川徹
「…ッあ」
「ちゃんと濡れてる…。体は素直だよね」
徹の長い指が一本また一本と滑り込んできて、ゆっくり出し入れされるのがじれったくて堪らない。
「やだって言う割にはこんな風にすんなり受け入れちゃってさ…。可愛過ぎでしょ?だから男はダメになるんだよね」
徹の甘い声とかき混ぜるような愛撫で快楽が思考を支配していく。あと何分で出なきゃってそんなことも考えられなくて。約束の時間よりも徹が欲しいって欲に塗り替えられていった。
「…んぁ…っ、や…ぁ」
「でもまだ足りないよね。このまま舐めていい?」
「…やだ」
「時間ないんでしょ?だったら急がなきゃ」
こんな時は当然私の意見なんて通るはずもない。恥ずかしさも一瞬だけで這わせられる舌に体は跳ねる。まだ人の通る時間帯。1階のアパートで薄いカーテンだけが頼りだけど、こんな風にソファーの上で脚を広げられて舌で犯されている姿を誰かに見られてしまうかもしれない。
「徹…、カーテン閉めよ?」
「んー?いいじゃん。誰も通んないって」
「でも…っ、や、そこ……だめ」
「こっちの方がスリルあっていいじゃん」
「そういう、問題…じゃないでしょ?」
「…そう言ってる割にはここ、こんなピクピクしてる」
「んんっ…、ぁ、ぁー…」
「…もう欲しそうだけど?」
一度体勢を戻して息の上がる私の背中を摩りながら甘えるような声で名前を呼ぶ。こうやって飴と鞭のようにころころと表情まで変えていつもの関係が完全に逆転してる。私が逆らえないのもちゃんと知ってるから。
「いきなりバックからでもいいよね。太ももに垂れるくらいに濡れてるんだし」
「や…っ」
結局抵抗も出来ずにそのまま後背位に向けられて腰を持ち上げられる。
「このままゆっくり味わってもいいけど、遅刻しちゃうからね。俺も頑張るから」
指で広げられたところからゆっくりと腰が進められて、苦しさを感じながらぞくぞくした感覚が走っていく。
「ぅ、ぁ…」
「やっぱキツいよね…
ぴたっと肌が重なって徹の呼吸を背中で感じる。腰を固定されたまま動きをつけて奥に届く度にきゅっと締め付けるように体は反応してしまう。