第20章 ❤︎ 年下男子の本気 及川徹
「あのね?男友達に会いに行くんじゃないから。あくまで結婚のお祝いだから」
「じゃあさ、俺もついていっていい?」
「子供か…」
「だって心配じゃん」
「そんな心配いらない。場所だってバーとかじゃなくて普通のイタリアンの居酒屋だし」
「問題は場所じゃないの」
「そう言われても約束したし…」
まだ納得していない様子でさっきよりもキツく抱き締めてくる。
「ねぇ、重いから」
「じゃあさ、今からさくっとエッチしよう」
「どうしてそうなるの?
「俺の匂いつけとく的な?
「動物じゃん」
「だって俺、雄だもん」
眼鏡を外して真顔で呟く。首筋にくすぐったい唇の感触と背中に回された手はブラのホックを探り始めて体が密着する。ぎゅっと籠る力が冗談じゃないってことを伝えるみたいに。
「…本気?」
「すぐ済ませるから」
「もうそんな時間ないよ」
「じゃあ送ってく」
「自転車で?」
「いちかの車借りる」
「それはいいけど…。帰りはどうすんの?」
「飲み会終わるまで近くのネカフェで待機してる…」
「…でも」
「だってここ二日まともに触れてないじゃん。頑張って予定より早くレポート終わらせたんだからご褒美くらいくれてもいいじゃん」
「だからってさぁ、飲み会が終わった後じゃだめなの?」
「だめ。今したいもん」
ワンピースをたくし上げられて下着が露わになってそのまま下着もワンピースも脱がされて、素足の脚は指でなぞるように触れていく。
「いい匂いがする。シャワーした?」
「…うん」
胸の突起を舌で転がしながら片手は下半身へとのびて、布の上から割れ目に馴染ませるように上下に擦る。
「こんな可愛い下着つけていかないで。行く前にちゃんと確認しといてよかった」
可愛いヤキモチは耳元で声で囁やかれて、心をくすぐられるような甘い感覚に襲われる。やらしく動く指先にねだるように腰も揺れる。直に触れられるだけで体はびくんと反応して息も上がっていく。