第18章 ❤︎ 好きがまたひとつ増えていく 日向翔陽
頬を触れていた手は体のラインをなぞって内太腿へ到達する。
「……下も触るね」
その言葉を合図に躊躇いながらも長い指が茂みを掻き分け割れ目に触れ、粘着質な水音が聞こえた。さっきまで自信なさげだったのに今は口角を上げ満足そうな笑みを浮かべている。
「なんでそんな嬉しそうな顔して笑うのよ」
「こういう時、男ってめちゃくちゃ嬉しいんだって今実感してるから」
「それは…、翔陽のせいだもん。一年も待たせるから」
恥ずかしいくらいに濡らしているのも分かってる。でも羞恥心を煽ってもそれ以上に欲してしまう自分の欲には勝てない。
「ごめん。…でも初めてした時みたいに感動してるし嬉しい。今目の前のいちかの表情も声も全部焼き付けたい」
「……ばか。そういうこと言わないでよ」
こっちはただでさえいろんな感情でぐちゃぐちゃなのに泣いちゃいそうになのに追い討ちをかけるような言葉に視界が歪む。
「泣いちゃいそうになるからもうしようよ…」
たまらず翔陽の肩に手を回して誘うように体を密着させた。私よりずっと体温が高くてそれだけでも蕩けちゃいそうだ。
「待って。もう少し中ちゃんと解してから」
「嫌…っ、ああ…っ」
愛液で濡れていたとは一気に押し広げられるように挿れられた快感に体は仰反る。角度を変えながらゆっくりを出し入れを繰り返されると内側からもどかしさが溢れる。
「ね?まだ狭いでしょ?苦しい思いはさせたくないし」
「違う…、それ、…焦れったいから」
「嫌?」
「や、じゃないけどクラクラしてきて…。体の力抜けちゃいそうだから…っ」