第18章 ❤︎ 好きがまたひとつ増えていく 日向翔陽
私の返答に嬉しそうに表情を崩す。いつかは抱き合ってキスをしてそのままの雰囲気で押し倒すくらいの強引さがあってもいいけど翔陽の素直さや可愛らしさも私の体の熱を上げるトリガーだ。
ベッドに向かうように腰かけて一枚一枚衣服を脱いでいく。ブラを外す瞬間は少し緊張が走ったけど優しい手つきで脱がせてくれる翔陽に鼓動は早くなるばかり。
「一年前もこんな感じだったの覚えてる?」
「うん。あの時と同じくらい緊張してる」
「視界に入っちゃうから言うけどもう大きくなってるね」
「ごめん。…こっちは素直すぎるから」
「可愛い…」
素肌同士を密着させるように肩に両腕を回すと頬を二人の体がベッドに沈む。頬が合わさり耳元に息がかかって少しくすぐったい。
「キスして?」
嬉しそうに微笑むと唇が軽く触れて下唇を啄み、唇を塞いで舌が入ってくる。お互いの舌を絡むとその柔かい舌の感触にクラクラする。
薄く目を開くと懸命にキスを貪る翔陽が見えた。あんなに控えめだった翔陽の欲をぶつけてくれるみたいで一気に体の熱が上がる。
「……んっ、しょ、よ」
「ごめん…、なんか抑えが効かなくて」
「キスだけで気持ちよくなってきちゃった」
「触っていい?」
「どうぞ。お好きなように」
迷っていた右手は首筋から鎖骨をなぞり胸に至る。突起の片方を弄りながら、もう片方をぱくりと咥えた。敏感になった胸の尖りを指の間に挟んで膨らみを手のひらで揉みしだく甘い感覚に口元が緩む。
「ん、…ああっ」
ちゅっと吸い上げては舌で転がして弄ばれるまま声をあげた。
「加減がまだ分からなくて痛かったりしない?」
「……うん」
「ちゃんと気持ちいい?」
「聞かなくても分かるでしょ?」
「そうなんだけどこのまま黙って続けてたらあっという間に理性飛んじゃいそうで…。でも言葉にするのもなんか照れる」
「もう慣れなきゃ…」
「だよね。…ごめん」
「もう謝るのなしだよ?謝ってばっかならキスしてよ?」
「……うん」
視界が翔陽で埋まり柔かな感触を味わう。キスの余韻を愉しむ余裕もないまままた深く口付けて募っていく快感が体温をひたすら上げていった。