第4章 ❤︎ AVレンタルしたら店員がクラスメイトだった 宮侑
高まる射精感を何とか抑えていると突然、店の扉が開いて来客を知らせる。よりにもよってこのタイミング。全くの無防備な状態にアホほどテンパる。
「ちょ、ちょ、今、マジで一旦ストップ」
「だめ。…ちゃんと接客して」
嘘やろ…っ。体中を緊張感が駆け巡る。それでも柳瀬さんは動きを止めない。
「…いっ、……ら、しゃい」
40代くらいのおっさんがのそのそと店内へ入って来て俺には目もくれず18禁のコーナーへと入っていく。声も息を漏らすことができずたった数秒のことがめちゃくちゃ長く感じて、見たくもないおっさんの横顔が残像として残る。
「柳瀬さん…っ、な、ほんまヤバいって…」
聞く耳持たない柳瀬さんは喉奥まで届くように深く咥え込んで器用に吸い上げる。
「ちょ、…っ、そこ、弱いから」
あかん、これはまじであかん。静かすぎる店内に自分の荒い息がやけに耳につく。さっきの客にバレてへんやろか…とか余計なことばっかり考えてしまう。もう腰も引けてきて立ってるのもやっと…。
「ごめ…、も、出る」
これ以上は俺も限界。何度か腰を前後に揺らした後、柳瀬さんの口の中で思いっきりぶちまけてしまった。何回かに分けてくる波も上手に口の中で受け止めてくれる。目を閉じながら受け止めてくれる柳瀬さんの表情がとにかく綺麗だった。
「沢山出たね?」
ティッシュで口元を拭き取りながら変わらずまたにこにこと微笑む。顔色を一切変えないとこがある意味怖い。
「それなりに溜まってから」
「そうなんや。でもお客さん来た時、すごく硬くなったよ?興奮した?」
「柳瀬さん、性格悪いって。あん時、ほんまヤバかった」
「でも萎えてないってことはああいうの嫌いやないんだと思うよ」
「否定はできんな…」
「これからどうする?」
「え?どうするって何?」
「おかわり、してく?」
俺はその言葉に耳を疑った。