第4章 ❤︎ AVレンタルしたら店員がクラスメイトだった 宮侑
「冗談やろ?」
「本気。あ、でも口でよかったらだけど」
「マジで言ってる?」
「うん」
「嘘やん。俺のこと冷やかしてるやろ?」
「そんなことないし」
「だってクラスメイトにそんな…」
「んー、じゃあ例えばこれがもしAVやったらタイトルは“AVレンタルしたら店員がクラスメイトだったのでついでに抜いてもらった”なんてどう?宮君の好きなハプニング系やと思わへん?こんなん借りてくくらいやし溜まってるんかなって思って。嫌やったら全然ええよ」
ちょっとお茶してかへん?ってくらいの軽いノリで悪気のない笑顔に俺の方が挙動不審になるレベル。そんなタイトルのAVあったら借りてしまうな、絶対。
「待って。色々と混乱…、え、でもマジで抜いてくれるん?」
俺、素直か!?欲剥き出しすぎて笑える。
「ええよ?」
「ほんまに?」
「普通にするのも面白くないから、ここでしようよ」
「ここ店やん」
「やからええんやん、ほら宮君、このエプロン着けて私の横立ってて?今はお客さん宮君しかおれへんし大丈夫」
「ここはやばいってさすがに」
「こういうの好きなんやろ?リアリティもスリルもあった方が興奮するんちゃう?」
言われるがままカウンターの連れてこられて、脱いだエプロンを手渡される。目が合うと逸らすとかそんな初心な反応してしまうなんて俺らしくもないけど、紺色のエプロンからはふんわりと香る甘い香りに下半身は大きく反応していた。
「お客さん来たらどうすんの?」
「適当にいらっしゃいませってだけ言うてたらええから。こういうとこのお客さんやし大体皆話しかけるなオーラ出しまくりやし」
確かにそれは俺にもわかる。AVの品定めしてる時なんか話しかけられたくないしできたら自分の世界に浸りたい。分かる、分かるけど、こんな店で今からフェラしてもらえるとかほんまにAVみたいでもう痛いくらいに勃起していた。
まだ触れられてもないのに体が熱い。柳瀬さんは変わらず楽しそうににこにこしながら“おじゃましまーす”とカウンターの下へと潜り込んだ。