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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第17章 ❤︎ ぼくなつ 木兎光太郎


私だってもちろんドキドキしてたけど夢じゃないよって言葉の代わりに光太郎さんをぎゅっと抱きしめた。すぐに抱きしめ返してくれて私もその時にちゃんと実感したの。光太郎さんの心臓の音は私よりもずっと早くて両手はかすかに震えていたから…。

「いちかちゃんが俺の腕の中にいる」
「うん…」
「俺、いちかちゃんに一目ぼれでさ…、帰る前に告白しようってずっと思ってて」
「…それ、私と一緒だ」
「だからほんと夢みたいで。…いつかは遠距離になるけど付き合ってくれるの?俺と…」
「うん…。遠距離になってもずっと好きでいる」
「あかーしじゃなくて俺でいいんだな?」
「光太郎さんが好き」

光太郎さんの優しさが嬉しかった。

光太郎さんの笑顔に惹かれていった。

光太郎さんじゃなきゃ、ダメなんだもん。

「…なぁ、勢いに任せて言っちゃうけどさ」
「ん?」
「このままキスしていい?」

見上げればはにかんだ笑顔。

今、きっと同じ顔で笑ってるね。

「………うん、…いいよ」

背伸びをする不安定な体を大きな腕がしっかりと包む。誰もいない静かな場所で、まだ夢の中でいるような甘くて幸せに包まれるような初めてのキスを交わした。








「あー、いちかちゃん?」
「ん?」
「気付いてると思うけど…、当たってるものに関しては気にしないで」
「……うん、それは……、大丈夫」
「そのうち治るから。……こっちの俺も素直でごめんね」
「生理現象だから仕方ないよ」
「いやー、ほんとごめん…」
「……でも、ちょっと恥ずかしいね」
「待って。俺のほうがもっと恥ずかしいから!!」


とはいえこんな一場面も光太郎さんらしくて、好き。

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