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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第17章 ❤︎ ぼくなつ 木兎光太郎


「この話寂しくなるから話しかえようぜ。なぁあかーし…」
「じゃあ何について話すんですか?」
「えーと…、んじゃ将来の夢とか?」
「いい大人が何言ってんですか」
「じゃあ今後の野望」
「はぁ?野望ってあんた」
「俺の野望はさ、この島を盛り上げて東京一の観光スポットにすること」
「凄いね。壮大な夢だね」
「いつも語ってますけどほんと無謀…」
「だってさぁ、観光で活性化したら過疎ってんのもどうにかなるかなって思うじゃん」
「理想論ですけどね…。でも実際最近になってやっと雑誌に特集が組まれたりし始めたんで全くの夢ってわけじゃなさそうですけどね」
「あ、私も雑誌みてここに来たんだった」
「ほらなぁ。地道にやってればいつか報われる時がくるんだって。だからあかーしも外に出るなんて考えないでこの島でやってこうぜ」
「誰もこの島を出るなんて言ってないでしょ?」
「じゃあ京治さんはずっとこの島に?」
「…ま、今のところは。俺は木兎さんみたいに壮大な夢はないですけどこの島で生計がたてれたらそれでいいです。この島は好きなんで…」
「あかーしぃぃぃ。俺、結婚できなくても一生お前についてく」
「ああもう、引っ付かないでください、鬱陶しい」
「それでいちかちゃんは?」
「なにか夢とかあるんですか?」
「私はね、今は将来の夢は修正中かな…?ここに来て色々考え直すこともあったから」
「じゃあ何?未定なの?」
「今はね…」
「ええー、なんだよ。つまんねぇ」

だって私の夢はさ、光太郎さんの恋人になって、そしていつかこの島で一緒に……なんて夢物語のような話なんだもん。今、この三人でいることが居心地が良くてこの先も一緒に居られたらってそう思っちゃったんだもん。
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