第15章 ❤︎ 彼女とのセックス見せつけていいですか? 角名倫太郎
「侑にいちかの顔は見せたくないから後ろ向いて?」
「でも体に力入んない 」
「壁に手ついて?体は俺がしっかり支えとくから」
壁に両手をつかせて突き出したお尻を見られないようにすかさず腰を合わせる。スカートで隠れている分、結合部分は侑には見えないはず。ちらっと侑の方へ視線を移せばしっかりと目が合って慌てて視線を逸らした侑の態度に自然と口角が上がる。
「もっと声出して。俺で感じまくってる姿晒して?」
赤黒く剥けたものを熟し切ったそこに充てがった。結合って言葉がしっくりくる程、隙間なく熱い粘膜が包み込む。腰を押し込んだまま右手の指先でクリトリスに触れると“ひっ…”と小さく鳴咽し体を痙攣させナカが締まっていく感覚はダイレクトに伝わっていく。
「もしかして、今のでイッた?」
「もぅ、やだよ、…こんなの我慢できないよ」
「今の、すごく可愛いんだけど」
その反応全てが堪らなかった。挿れただけでイケるくらいに感度が高まったそこは収縮を繰り返しながら射精感を誘うってゆっくりとじっくりと腰に動きをつけて緩く奥を突く。呼吸も共有したくて体を密着させたまま顔だけを振り向かせて唇を奪った。
「ふ、…ぁ、」
うっとりと微睡むように目を細めて唇を食むようなキスからは生々しいリップ音。こうやって中心に向かって体を揺らすだけで欲のままに解放したい。頬に汗が伝い、何度も快楽の誘惑に負けそうになりながら混ざり合う。
「りんたろ…」
「ん…、何?」
「…っ、……好き」
この状況下でのこの二文字を俺にぶつけてくるいちかに剥き出しの独占欲すら満たされていく。誰よりも色濃いいちかの存在が甘美で濃厚な愛情で溢れる。奥まで真っ白に犯す瞬間まで感じとるのはいちかの感覚だけでいい。