第15章 ❤︎ 彼女とのセックス見せつけていいですか? 角名倫太郎
「侑も気不味そうにしてるくせにあの場所から離れない。ってことは俺たちがしてる事にちゃんと気が付いてる」
「………やだ、…ぁ」
「でもこのままじゃ辛いだろ?」
温かく湿った感触が触れる指に絡まって難なく俺を受け入れていていけば押し殺したような呻き声がすすり泣きに変わっていく。指に絡まる愛液が中を解し、自在に指が出入りするようになる。
「さすがにこの音までは聞こえないだろうけど、少し触ったくらいで濡れる体質、俺は好きだけど」
くちゅくちゅと水音を響かせて奥を指先で弄ればとろっとした透明な液体が溢れて子供っぽい泣き顔すら恍惚とした表情にも映る。
「……っ、んんっ」
声を出さないようにと目一杯唇を俺の体に押し付けながら体を震わせて果てる。普段なら落ち着くまで待つけど、そんな時間さえ惜しくて力の抜けた体を抱えてだらしなく開いた唇に口付けた。
もし俺の知らないところで深い仲になってたらなんてありもしない妄想に駆られてキスの合間の吐息にさえ欲情していく。
今ここに理性なんてない。
あるのは支配欲だけで汚くて黒い感情が溢れて自分が嫌になっても感情をぶつけるようにただ求めた。