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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第13章 ❤︎ 岩泉先生の彼女と及川先生


部屋に戻った時にはさっき注文したルームサービスが届けられていた。適当に頼んだとは言えテーブルいっぱいに並べられた料理に朝から何も食ってなかった俺はテンションは上がる。

「あ、リップあった?」
「ありました」
「こっちは待ちくたびれちゃって。二人が出ていった後にすぐに食事が届いて俺なんてもう二杯目だよ」
「えらくハイペースなんだな」
「だって忙しい時はずっと飲めなかったし。岩ちゃんだって知ってるでしょ?研究発表があったの」
「ああ。…評価はよかったらしいな」
「そう。だから自分へのご褒美。あ、岩ちゃん車だしノンアルでいいよね?いちかは紅茶だったよね」
「ありがとうございます」

及川からグラスを渡されてノンアルコールビールとラベルを確認してからグラスを傾けた。“岩ちゃんもお疲れ様”と瓶から注がれる小麦色の液体。たまにはアルコール抜きもいいかとグラスと一気に煽った。

「…いい飲みっぷりじゃん。ま、アルコール入ってないけど」
「まぁ、物足りねぇけど悪くないか」
「この紅茶も美味しい」
「カップもお洒落だよね。こういうとこにサービスの差が出るんだよね」
「先生の頼んだ料理も凄いですね。とてもルームサービスとは思えない」
「冷めないうちに食べようよ。俺もマッサージしてもらったらまたお腹すいちゃった」

及川との普通の友人のようなやりとりにはもはや違和感なんて感じなかった。いちかも隣で相槌を打ちながらケーキを頬張り“美味しい”とはしゃいでいた。

だけどこんな時間が続くことはなくしばらくしてアルコールを飲んだときよりもずっと体が熱くなるような脈も速くなっているような異変を感じ始める。もしかしてアルコールが入ってたのか?と瓶のラベルを見るけどノンアルコールと確かに書かれている。
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