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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第13章 ❤︎ 岩泉先生の彼女と及川先生


そして迎えた放課後。進路指導室と書かれたドアの前でため息をつく。結局2限目は思いっきり寝ちゃったし、先生も気付いてたよね…。今更ながらすんごい失礼な事をしたんじゃないかって…。

「何してんの?早く入れば?」
「うわっ!」

てっきり中にいるもんだとばかり思ってたのに、後ろから声をかけられて思いっきり驚いてしまった。

「そんなに入り辛い…?」
「…そういうわけじゃないですけど」
「さっきから怪訝そうな顔してたよ」
「そんなことないです。全然大丈夫です」
「そう?ま、とりあえず入んなよ。話はそれから…ね?」

先生はいつもの軽い感じで部屋に招き入れる。今朝の事があったから気不味かったけど、先生の様子に少しだけ安堵した。

「失礼します」
「その辺適当に座ってくれる?」
「…あ、はい」

向かい合わせに座って先生は机に調査票や成績表なんかの資料を広げていく。分かってはいたけどこっちから見えてる成績の数字は目を覆いたくなる有様だ。

これで進学考えてますって言ったってこんなんじゃどこにも合格できるわけがない。

「こうやって見ると私の成績最悪…」
「でもこれワザとでしょ?」
「なんでですか?」
「ちゃんと勉強すればそれだけ点数に反映されるけど、赤点ギリギリのところで点数抑えてんのかなって思って」
「そんな事ないですけど…。集中力があんまり続かなくて」
「…彼氏の事考えてるから?」
「へ?」
「あー、ごめん、余計な事聞いちゃったね…。でもさ、今朝の事が衝撃すぎて変に勘ぐっちゃった」
「今朝のことは本当にすみませんでした」
「ほんとにねぇ。ったくびっくりさせられたよ…」
「…です、よね」
「卒業後は本当に結婚するの?」
「具体的にはまだ決まってないんですけど、そのつもりです。両親に挨拶して許しを貰ったら色々話は進んでいくと思うんですけど」
「なんだ。じゃあ結局何も決まってないんじゃん。今朝の様子だけどもう話もまとまってるのかと思った」
「…すいません。私がそうしたいって気持ちが強くて割と最近なんです。そういう話が出たのも」
「それじゃあさ、進路調査票に何も書けないよ?せめてさ、ご両親の意向とかちゃんと理解してもらってからじゃないと」
「そうですよね。…すみません、周りが見えなくて浮かれてました」
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