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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第13章 ❤︎ 岩泉先生の彼女と及川先生


及川先生にバレてしまったとは言っても誰にも話さないという約束でホッとしたのか、あの後は眠気と戦いながら登校した。

「おはよ」
「……おはよ」
「どうしたの?なんか疲れた顔してるよ、何かあった?」
「んー…、うん。ちょっとね…」
「なになに…。どうしたの?」
「や、たいしたことじゃないの。ただ精神的にも体力的にもしんどくて」
「…彼氏となんかあったの?」
「ううん。それ以外のところで厄介なことがあったというか」
「そうなんだ。あからさまに落ち込んでるのって珍しいよね」
「落ち込んでんるっていうか疲れてる感じ?」
「そう?ま、落ち込んでるんじゃないならいいけど、なんかあったら相談くらいしなよ」
「ん。ありがと」
「あ、そう言えばさ今日の二限、及川の授業に変更になったって。その時間に寝てれば?及川なら怒んないじゃん」
「……えっ」
「何、その嫌そうな顔。…なんかやらかしたのー?」
「や、違うって。ほら私進路決まってないじゃん?だから今日の放課後も進路指導なの」
「なるほど。それでか…。でもいいじゃん及川なら。女子には優しいし、結構相談乗ってくれるってみんな言ってるよ」
「…そうなんだけどねぇ」

私の場合、かなり事情が違うし。今日の進路指導だって何聞かれるか分からないし…。

「進路を決めれないあんたも悪いんだからさ、今日はみっちり指導してもらいなよ」
「そうなるに決まってる。他の子はみんな決まってるんだからさ」
「でも私は及川とだったら密室で進路指導とか嬉しいけどな。イケメンだし」
「私、そんな風に見たことないわ」
「彼氏の方がイケメンだから?」
「それもあるけど…、彼氏とは全然違うタイプだからかな。いい先生だとは思うけど」
「何よ、しっかり惚気てんじゃん。今度彼氏見せてね」
「また今度ね」
「あんたそればっかり…。まぁいいけど約束だからね」
「大丈夫。卒業したら教えてあげる」
「絶対だからね。…じゃ、そろそろ予鈴鳴るしまた後でね」
「うん。…色々ありがとう」



一限はなんとか眠気を我慢出来ても、2限目にはもう無理かもしれない…。いっそ一限から寝てやろうかとも思ったけど、一限の担当は寝てる子には容赦ないタイプだし、これは白目向いてでて起きておかなくちゃ。それで及川先生には悪いけど、2限目は寝かせていただきましょう…、その時は呑気にそんなことを考えていた。

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