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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第13章 ❤︎ 岩泉先生の彼女と及川先生


今、及川先生の顔をまともに見る事ができなかった。ただ先生の震える声が今の状況が只事じゃないって事だけはわかる。心臓の音だけが早くて手には変な汗が吹き出るようにいくら冷静にしなきゃって思っても思考が追いつかない。

「昨日さ、二人が岩ちゃんのアパートに入ってくの見たんだ。勿論人違いだろうって思ったんだけどやっぱり気になって…、朝のランニングの途中に寄ってみたんだ。……そしたらさ、いるんだもん、二人……」

コンビニから出るときは注意してたのに、確かにアパートに着いた時は嬉しさの方が勝っちゃってて警戒なんてしてなかった。

「一緒に出てきたって事は一晩一緒だった……って事だよね?」
「……そうだ」
「……ねぇ、岩ちゃん、自分が何言ってるか分かってる?」
「分かってる。だから誤魔化したりしねぇから。…… いちかとは付き合ってる」
「本気?」
「ああ、…本気だ。そこら辺いるカップルと同じだと思ってくれていい」
「さすがにまずくない?仮にも教師と生徒だよ」
「…分かってる」
「…マジ、なの……。柳瀬さんもさ、進路指導の時、卒業後は結婚しますとか冗談かと思ってたけどあれってこう言う事、つまり…、岩ちゃんとってこと?」
「お前、あれだけ言うなって」
「だって及川先生が進路決めるまで帰さないとか言うから…、冗談っぽく、言っただけ」

最悪だ…。妄想に明け暮れる毎日だったから…、なんて言い訳できないよね。せめて私のすっぴんが別人級だったら誤魔化せたかもしれないのに…、ってこんな考えも浅はかだよね…。

「ってことは二人とも生半可な気持ちじゃないって事なんだ」
「俺はそう思ってる」
「私も、です」
「そりゃあ、俺だって2人の意思が固いならこれ以上聞かないけど、でもいいの?色々と…」
「さっきも言ったけど、俺は本気だから。教師の癖にこんな無責任な事許されねぇけど、……惚れてんだ」
「岩ちゃん、昔から一途だったもんね。真面目な岩ちゃんがね…、いや、真面目だから余計タチが悪いのかな。……じゃ、柳瀬さんも岩ちゃんも本気で付き合ってるって事で理解していい?」
「ああ…」
「隙あらば結婚したいって思ってます」
「…使い方間違ってねぇか?」
「そうなの?」
「隙あらば二人の世界に入らないでね」
「ああ、それだ」
「そっか」
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