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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第2章 ❤︎ 幸郎「寂しいって素直に言えばいいのに」 星海光来


「はぁ、ドキドキした。暑いのに冷や汗かいちゃった」
「とりあえず難関は突破したな」
「うん。なんとかね」
「言ってくれたら駅に迎えに行ったのに」
「でも会えないかもしれないって思ってたし」
「それじゃ来た意味ないだろ」
「せめて同じ空気吸えたらそれでいいかもって」
「全然良くないって」
「でもこうして会えたのも幸郎のおかげ」
「珍しいよな。あいつがそこまで動くのも」
「それは多分私が引くくらいに凹んでたからだと思う」
「俺に会えなくて?」
「だってさ、小さい頃からずっと一緒にいたのにこんな1か月も離れることなんてなかったもん。寂しくて仕方なかったよ」

寂しいって言葉にすれば切ないのに光来はぽかんと口を開けている。

「何か言ってよ」
「いや、寂しいとか言われると嬉しいんだなって」
「嬉しい…?」
「それだけ俺のことが好きってことだろ?」
「そうだけど。じゃあ光来は?」
「思いっきり寂しかった」
「勢い強過ぎ…」

思わず笑ってしまった。でもそんな風に表現してくれるところが光来らしい。

一週間ぶりの再会は穏やかに過ぎていく。でも今日会いに来たのただ話をしに来たわけじゃはない。この前は二人の時間はほぼ皆無だったからせめて恋人らしい時間だって過ごしたいのが本音。

触れるだけのキスの後、両腕が体を包みベッドの方へとゆっくりと傾く。冷房の機械音だけが聞こえる静かな空間じゃ互いの鼓動も直に感じる。

「あ、待って」
「何?」
「私もぎゅうってしたいんだけど汗かいちゃってて…。部屋のシャワー借りてもいい?」
「いいけど、シャワー浴びたらそれだけじゃ絶対終われないけど?」
「……やっぱり?そういう展開になるかな?」
「この前帰った時ヤれなかったし、ここお預けは酷じゃない?」
「分かってる。じゃあ少し待っててくれる?」
「ん、了解。タオル、適当に使っていいから」
「ありがと」

まだ二人きりになって数分なのに私を見つめる視線だけで体はまた火照らされいく。
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