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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第2章 ❤︎ 幸郎「寂しいって素直に言えばいいのに」 星海光来


「迷惑だったらごめんね」
「いちか、顔あげて?」
「え…」
「来てくれてめちゃくちゃ嬉しい」

〝俺も会いたかった〟って言葉と不安を吹き飛ばすような笑顔にキュンと甘く痛む。

「よかった。そう言ってくれて」
「嬉しくないわけないだろ?俺だってメールとか通話だけじゃ物足りないし」
「でも言ってくれないから分からなかった」
「格好悪いかなと思って。でも幸郎に言われた。素直になったら?って」
「幸郎…、GJ過ぎるよ。お土産買って帰らなきゃ。……あ、でもこれからどうする?」
「一人部屋だしバレないように俺の部屋に来て?」
「いいの?」
「夕食は19時からだからそれまでは基本的に自由時間だから」
「でも部外者が勝手に入っちゃ…」
「そんな決まりはない!…と思う」
「それは微妙だね」
「けどバレなきゃいいだろ?いちかは彼女だけど幼馴染でもあるし家族みたいなもんだし、妹ってことにするわ」
「全然似てないけどね」
「万が一バレそうになったらお兄ちゃんのことが大好きな一個下の妹が勝手に押しかけてきた設定で」
「すごい無理矢理感あるけど、うん、分かった」
「じゃあバレないように行くぞ」

正常な判断ができないのもきっと暑さのせいってことにする。幸郎がいればもっと上手い方法を考えてくれたんだろうけど私たちは正攻法しか知らない。フロントのスタッフの目を盗みそっとホテル内に忍び込み、まるでスパイごっこのように3階にある光来の部屋を目指した。


部屋に上がると実家の部屋同様いろんな物が散乱して相変わらずだったけど、やっと二人きりになれた安堵感で胸を撫で下ろした。




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