第12章 ❤︎ 家まで待てない 北信介
だだっ広い浴室でオレンジ色のライトに照らされる白い肌に不謹慎ながらも興奮を覚える自分もいた。
「ほらタオル外して?洗えんやろ?」
俺の言葉に素直に応じるように覆っていたタオルを外していく。柔らかで滑らかな白い肌が露わになって形のいいふたつの膨らみに思わず喉を鳴らしてまう。
泡立てたスポンジを肌に馴染ませるように優しく擦っていく。シャワーの水音だけが響く空間で目が合うだけで堪らずその唇にキスを落とした。
「……ん」
いつもはゆっくりと時間をかけるのに、もう待てないと焦る自分には勝てなくてまだ遠慮がちな舌先を触れ噛みつくようにキスをする。
「……っんん、………信介?」
「ごめん…。今すぐにでも挿れたい…」
息苦しさすら覚えそうな本音。抱き締めながら浴槽の縁へとの座らせる。チラリと見える泡に塗れた茂みとその奥に躊躇いもなく顔を近づける。
「え…?」
「力抜いてて?」
「待って。ね、恥ずかしいよ…。せめてベッドまで」
「あとでな?」
「でも…っ、そんな、…ああんっ」
俺は構わずに舌を這わせていく。悲鳴のような甲高い声に急に荒くなる息遣いはこの場所には当たり前のように馴染んでいく。小さなクリトリスに舌先を押し当てて反応のいい強さに合わせて愛撫する。
「…はぁ、んっ」
素直すぎる体は仰け反るように跳ね甘い声が漏れる。舌先に触れるのはトロトロと溢れる蜜で、まだ触れてもいないのにあふれ出ているようだ。俺は崩れていきそうな理性と今まで感じたことのない支配感に戸惑いすら感じる。