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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第11章 ❤︎ 年下男子の好機 佐久早聖臣


さっきまで穏やかに聞こえていた波音も自分の心臓の音にかき消されてしまった。経験がない子供でもないのに初めての時みたいにドキドキしてる。

「その体勢じゃ苦しいでしょ?俺に馬乗りになって」
「馬乗りって…」
「跨っていい。いちかの顔が見たい」

どうしよう。聖臣の方がずっと落ち着いてて恥ずかしくなる。体を起こしてスカートの裾を気にしながら腰の上に跨る。足をかける時に一瞬戸惑ったけど手を引いて優しく誘導してくれた。

「重くない?」
「全然」
「それで…?私、どうしたらいいの?」

聖臣は一瞬驚いたような表情を見せて吹き出す。

「え?」
「…何それ。俺、誘われてる?」
「誘って…、違うよ。そんな意味で言ってない」
「でも俺には誘ってるようにしか聞こえない」
「じゃあ訂正するから」
「訂正しないで」

私の頬に手を伸ばして触れて“もう一回キスしてよ…”と笑った。




今、私は煽られてるんだろうか…。うるさいくらいに高鳴っている鼓動が聖臣にも聞こえてしまいそうで恥ずかしい。柔らかな唇に触れた短いキスの後、恥ずかしさの余りすぐに顔をそらした。

「体ガチガチ…。緊張してる?」
「当たり前でしょ。ドキドキしっぱなしだよ」
「じゃあ脈ありって捉えていい?」
「そんなの分かんない」
「でも俺は本気。いちかがいつまでも受け身なら…、もっと先に進めるけど?」

聖臣の指が誘うように体のラインをなぞっていく。未防備な体は正直で開きっぱなしの唇から小さく声が漏れる。

「……ぁ…っ」
「その声、もっと聞きたい」

完全に雄の目をした聖臣の熱い視線、長い指が下唇に触れた。

「もっと、聞かせて…」

聖臣の煽りに白旗を揚げざるを得なかった。迎えにくる唇に応える。完全に私の負け…そう思いながら目を閉じた。

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