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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第10章 及川の彼女 岩泉一


「どうして?」
「あのままお前が及川とずっと続いてたなら俺も諦めはついてた。…けどあの後お前らも別れただろ?……俺の所為でもある」
「そんなことない」
「あるんだよ」
「仮にあったとしても、あの時には徹君に私を見てなかった。一君とどうなろうと結果は変わってなかったの。私はバチが当たっただけ」
「だったらもうそれなりに罰も受けただろ。ならそれでもういいじゃねぇか」
「どうして?一君はどうして今も私の事を気にかけてくれてるの?あんな酷い事したのに」
「俺はそう思ってないから。あれからずっと辛そうにしてんの見たくねぇだけだ」
「そう見えるだけだよ。私はもう一人で大丈夫なんだよ?」
「じゃあ、なんで恋人の一人でもつくらねぇんだ?」
「こんな私を好きになってくれる人なんてもういないし、もしそんな人が現れても上手くいかないってそう思うから」
「だったら俺にもチャンスあるって事か?」
「どういう意味?」
「俺はお前に何されたって嫌いになんかなれなかった。諦めが悪いのは元々だけど、それ以上にいちかの事を忘れる事が出来なかった。ずっと好きだった」
「あれからずっと?私、一君の事無視したりしてたのに…?」
「ああ…、それでも変わんなかった」
「そんなの、もう……馬鹿じゃん」
「自分でもそう思うわ。だから最後にいちかに気持ち伝えに来たんだよ」
「…最後?」
「これ以上お前に付きまとうとさすがに嫌われんだろうなって分かってる。ここで俺がお前に振られたらこれ以上は近付かないから」

ようやく決意出来たから、ここに来たんだ。気持ちが定まるまでに時間はかかったけど、今はいちかの選んだ答えをちゃんと受け入れようとそう思ってる。


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